マーレ パエーゼ

水の街
【歴史】
■海の国に由来する水の街。その由来通り、元は一つの国家だった水没都市が地盤浮上した跡地に出来たのがこの街である。他の街からは少し隔離された地位にあり戦争とも関わらずに時代を生き抜いてきた比較的平和な場所であると云える。
■また、戦争に関わらなかった国というのはただただ臆病であっただけ、という認識の者も多いがそれは大きな間違いである。この街には古くから頭首や長などは居らず、住人がそれぞれに自由を持っているという考え方なのだが、危機が訪れた時の団結力は異常に強固でその多くの住人が連携と策略に優れている為、戦争に関わるという危険を回避して生き永らえてきたのだ。その事実を知る学者や知識人からは秘かに恐れられてさえいるらしい。

【地理】
■西の海を挟んだ先には各国の脅威とも云える「錯綜する王城」があり、東に位置する橋を渡ればこの大陸の主要都市である日の街「エレジーア メトロポリ」も在り、南東には陸続きに木の街「ナトゥーラ カンパーニャ」も存在する為、多くの者が一度は訪れた事が在る幻想的で美しい街である。
■また錯綜する王城の影響か殆ど春夏秋冬が反映されず、夏場は最高気温30度、冬場でも最低気温は15度を下回る事は無いが辺り一面が足首辺りまで水に浸かって居る為日常生活に支障をきたす程の体感温度ではなく、安定して温かく住みやすい環境となっている。以下が月毎の平均気温である。
1,2月 3,4月 5,6月 7,8月 9,10月 11,12月
20℃ 20℃ 25℃ 30℃ 30℃ 25℃

【政治】
■この街が街として機能した当初から今に至るまでの歴史は長いのだが、今の今まで一度も頭首と云うモノが居たためしがない。その為、政策といえる政策も行われず穏やかに平和にのんびりとした治安と云えるだろう。
■基本的に賢い住人が殆どであり、犯罪行為を行う理由も無ければそれをわざわざ行使するメリットとリスクを考えれば誰も犯罪行為を行おうとは思わないのだろう。故に治安はかなり良く、在るとすれば外部からの旅行客による揉め事や軽犯罪程度で、それさえもほとんどが平和的に未前に防がれている。
■元々の治安が良い為、他の街から流れてきた者達の犯罪率が多くよそ者をあまりよく思って居ない節が在るが、害さえ与えなければまさに海の様な寛容な心で優しく受け止めてくれるだろう。

【経済】
■主な特産物はこれと云って無いが治安の良さとその風景の美しさからか観光客が多く、旅人が落としていく土産代や宿泊費や交通費でこの街の経済は成り立っていると云っても過言ではない。
■住人達には潜在的に策略性や連携力の強さが身についている事が多く、それらの力はどこのパーティーにも必要とされる事が多い為、わざわざパーティーのブレイン役をスカウトする為この街を訪れる者も少なくは無いらしい。

【交通】
■街の中にはトンネル型の移動用スライダーがいくつか設けられており、現代で言う地下鉄の様な役割を果たしている。エラ呼吸が出来ない外部の観光客の為にも構造が改良され今では大きな気泡に包まれ流水の中を通て行く構造となっている。
■街の外への移動は徒歩も多いが日差しの中の長時間移動に向いていない種族が多い為、近隣の街へと一瞬で移動できる噴水型のワープホールを多用する事が主である。

【科学】
■主な科学技術は他の街と比べてかなりのものである。トンネル型の移動用スライダーにも使われている人工的に局地的な海流を発生させる技術は数ある国や街の中でもこの街が起源と云われている。因みにその技術の全貌は謎に包まれている。
■また噴水型のワープホールというのもこの街が起源と云われており、魔法にも近い正体不明の技術であると調査に来た科学者たちが発表していた。住人たちはその技術についてを知ってか知らずが絶対に公言しようとしない。 ■その他の科学技術は特筆する所はあまり無いが発光性プランクトンなどを活用し街灯に使ったり、上記の水媒体技術以外が劣って居るというわけではなさそうだ。

【国民】
■人口の半分以上がクジラモルフやオクトパスモルフなどの水棲族であり、残りはスライムなどの液状の種族で満たされている。どの種族も渇きを最大の弱点としており、住み心地の良いこの街から出たがる者は少ない。
【名所】
■此処、マーレパエーゼは水の町というだけあって海水浴場が名所となっている。貸し出しの浮き輪やビーチパラソル、スイカに焼きソバ、水鉄砲などなど、様々な海の必需品が揃っているが、恋人や"遊び"相手を探している不埒な若者が沢山居る。海水浴場に居る間はナンパなどされぬよう気を着ける事をお勧めする。
※発言時間の秒数が01~05ならナンパされる。※ロル要素。
2019/2/23